ソフトバンクが提供するロボットのPepperは、オフィスや店頭で働くスタッフとして馴染みあるものになった。そういった例のように、ロボットは人が行う作業工数を削減し、効率的に作業を行うため、あらゆる分野での活用が期待されている。

教育現場でもその動きは加速しているようだ。今回は、それらの教育用のロボットをご紹介する。

IoT機器を模したプログラミング教育用ロボット「codey rocky」

まずは、ソフトバンク コマース&サービス株式会社が販売開始する中国のMakeblock(メイクブロック)社のプログラミング教育用ロボット「codey rocky(コーディーロッキー)」だ。

「codey rocky」は、従来のプログラミング学習に加え、画像認識、音声認識といったAIの基礎やインターネットから取得した情報を基に結果を表示するなど、IoT機器を模した次世代のプログラミング学習が可能となるロボットである。

スクラッチベースで、操作も簡単なビジュアルプログラミングソフトを使用するため、専門知識がなくてもプログラミングの基礎スキルを身に付けることができる。

また、現在AIやロボットの開発で注目されているプログラミング言語「Python」にも対応している。

スクラッチベースで作成したビジュアルプログラミングをPythonのプログラムコードへ簡単に変換でき、Pythonの学習も行うことができる。

また、「codey rocky」は、多数の高度な電子モジュールと表現豊かなLEDを搭載したコントローラーのcodey(コーディー)と、障害物や色を検知しながら自由に移動させることが可能なcodeyを運ぶ車のrocky(ロッキー)の2つのパーツを組み合わせて使用する。

これにより、音声認識で「codey rocky」を動かしたり、顔認識で年齢を当てたり、表情に合わせた内容をLEDに表示するなど、簡単で楽しくAIに触れることができる。

さらにはインターネットへ接続することで天気予報を取得し、LEDに表示するといったIoT機器のようなプログラミングも行えるのが特徴だ。

一部の家電量販店やSoftBank SELECTIONオンラインショップなどのECサイトでの販売を予定しており、SoftBank SELECTIONオンラインショップなど一部の取扱い店にて7月12日より予約を開始した。

Ozobot を使用する際に必要な道具一式の教材セットも

次は、キャスタリア株式会社が2018年7月17日から販売開始する「Ozobot 2.0 bit クラスルームキット」だ。これは、Ozobot を学校の教室で使用する際に必要な道具一式をそろえた教材セット。ロボット本体や付属品、先生向けの活用ガイドや生徒配布用プリントもデータとして付属しているため、この一式さえあればすぐに教室で活用できるという。

Ozobot は、2014年に米国のEvollve Inc.により開発された小型ロボット。「ライントレース」と呼ばれる機能を持ち、紙やタブレット上に書かれた線をたどって自動走行し、「Ozocode」(呼称:オゾコード)と呼ばれる色の組み合わせによるコマンドで「右に曲がる」「一時停止」などを命令として読み取り実行する。

Ozobotをプログラムするためのツール「OzoBlockly」で、オンライン上でブロックを組み合わせ、その組み合わせに応じてOzobotを自在にコントロールすることができる。

「Ozobot 2.0 bit クラスルームキット」は、購入者限定のオンラインコンテンツで、指導案のアイデアなどを視聴することができる。また、学習シートにはOzobotを使う上で必要な知識がすべて詰まっているので、スムーズにプログラミング教育を導入できる。

教育用二輪ロボット「Edison」で学ぶロボットプログラミング

Edisonは、Microbric社の提供する教育用二輪ロボット。子供たちにプログラミング思考を実践的に教えるための教材として開発された。パソコンはもちろん、タブレットやスマートフォンからのプログラムも可能なほか、テレビのリモコンでエジソンを動かしたり、LEGOのパーツを取り付けて自分だけのカスタムメイドのロボットを作ることもできる。

このように、さまざまなタイプのロボットが登場しているが、それをうまく使いこなすためには、それなりの学習が必要だ。株式会社N2iは、CSRの一環として、小学生向けの親子ロボットプログラミング教室を開催するようだ。

これは、豪Microbric(マイクロブリック)社の教育用ロボット「Edison(エジソン)」を使用して、「Scratch(スクラッチ)」のように直感的な操作でロボットプログラミングを学ぶというイベントだ。使用したEdisonは持ち帰りできる。


Edison – Fun robotics for tomorrow’s inventors

教育はロボットに教わる時代へ

このように、さまざまな教育用ロボットが登場している。ロボットを導入することにより、個々にあった効率的な学習方法が確立され、コミニュケーションを取りながら、遊び感覚で学ぶことができるため今後もこの動き促進されることだろう。

今後は学校のように多数での学習ではなく、ロボットによる個人での学習スタイルも定着するかもしれない。

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