2019年3月8日、近畿大学経営学部鞆研究室は、2018年12月19日から2019年1月10日の間で、大学生を対象にキャッシュレス決済の利用実態調査を実施し、その結果を公表した。

【アンケートの概要】
■ 対  象:近畿大学経営学部1年生 597名(男性 407名/女性 190名)
■ 実施者 :経営学部 鞆大輔研究室
■ 実施時期:2018年12月19日~2019年1月10日
■ 質問事項:(1)キャッシュレス決済の認知/利用状況
      (2)施設別利用状況/意向
      (3)キャッシュレス決済利用頻度
      (4)金額別キャッシュレス利用意向
■ 調査方法:記名式 Webアンケート

68.2%の大学生がキャッシュレス決済を利用するも、毎日利用する学生は5.0%

大学生のキャッシュレス決済利用率は68.2%と全体の2/3以上の学生が何らかの形でキャッシュレス決済を利用していると回答した。

しかし「ほぼ毎日」利用するユーザーは全体で5%に留まったことから、日常的な決済手段として用いられる状況には至っていないことが伺えるとしている。

交通系ICカードが認知度・利用度ともに高い結果に

キャッシュレス決済時の媒体事の認知・利用率については、交通系ICカードの認知・利用率が最も高く、クレジットカード、デビットカードが続いた。

一方、LINE PayやPayPayなどのスマートフォン決済については、認知度は高いが利用率は低いことが判明。

キャッシュレスは、学生にとってコインレスではなくビル(紙幣)レスの認識

キャッシュレス決済に適している金額帯について尋ねたところ、39.7%の学生は10,000円以上と回答した一方で、100円未満と回答した学生は9.9%と少数の結果となった。

一般的に、キャッシュレス決済において、小銭を扱う煩わしさが無い「コインレス」がメリット・特徴として挙げられるが、学生にとってのキャッシュレスの意識としては高額紙幣を持ち歩かない「ビルレス(紙幣レス)」が強く、クレジットカードなどのイメージに近い認識として利用しているとのことだ。

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