ヤマトホールディングス(以下、YHD)とPalantir Technologies Inc.(以下、Palantir)は連携し、ヤマトグループのオペレーション変革および物流業界のデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させる取り組みを開始することを発表した。

今後YHDは、Palantirのソリューションを活用することで各オペレーションのデジタル化を推進し、日本の物流業界全体のDXを進めていくとしている。

現在、多くの日本企業がDXを重要な経営課題と認識し、その推進に取り組んでいるという。しかし、企業内に旧態依然の組織構造や慣習が残っている、社内外に点在する大量のデータの集約・活用方法が定まっていない、といった課題に直面している状況であるとのことだ。

YHDは、こうした状況の中、2020年1月23日に経営構造改革「YAMATO NEXT100」を発表。「データドリブン経営への転換」を含む3つの基盤構造改革を推進している。

Palantirとの取り組みにおいて、YHDはPalantir Foundryなどのテクノロジーを活用し、その顧客に対して新しい付加価値を生み出すデジタルプラットフォームの構築を目指すという。

そのうえで、社内外のデータを統合・分析し、高度なデータ分析による物流オペレーションへの変革を目指し、リアルタイムの流動データなどの運用データの統合を行うことでリソースの最適配置、サプライチェーンの合理化、顧客のサービスレベルを向上していくとのことだ。

また、同社は、今後デジタル分野に4年間で約1,000億円を投資し、デジタルプラットフォームの構築、DXの実現に向けた取り組みを加速させるという。

なお、4月に行ったオープンイノベーション推進のため50億円のCVCファンド(Kuroneko Innovation Fund)設立や、今回のPalantirへの出資もDXの実現に向けた取り組みであるとしている。