日本電信電話(以下、NTT)と、オリィ研究所は、障がい者の活躍推進、リモートワールド実現に向けたビジネスの強化・技術連携、これによる双方の事業拡大を目的とした、資本業務提携を合意した。

NTTは、グループ全体で約3,900名の障がい者を雇用(法定雇用率を満たす2.44%)し、それぞれの特性や強みを活かした障がい者の活躍推進に取り組んできた。

加えて、新型コロナウイルス感染拡大以降、ソーシャルディスタンス確保と、経済活動活性化を両立させるリモートワールドにおけるビジネス対応力の強化をめざしている。

この障がい者活躍推進、リモートワールド対応を進める中で、「コミュニケーションテクノロジーで人類の孤独を解消する」というオリィ研究所の理念に共感し、2019年から分身ロボットカフェ「DAWN」へ協賛、また7月からは遠隔操作型の分身ロボット「OriHime-D」を活用した障がい者による受付業務を本格導入した。

一方、人類の孤独を解消する事を理念とするオリィ研究所は、コミュニケーションテクノロジーの研究開発によって新たな形の社会との繋がりを創造し、社会そのものの可能性を拡張させ、これからの時代の新たな「社会参加」の実現をめざしている。

こうした取り組みを進める中、両社は互いの強みを融合し、協業を推進していくことがそれぞれの企業価値向上と、より多くの社会的課題解決に資するとの認識で一致し、資本業務提携を行うに至ったとのことだ。

両社は今後、本資本業務提携を通じ、NTTグループが保有する研究開発力や、オリィ研究所の遠隔操作型分身ロボット「OriHime」をはじめとした高い商品開発力などの両社のリソースを組み合わせることで、体が不自由な方や、外出困難な方の雇用と活躍の場のさらなる拡大とリモートワールドに対応した取り組みを推進していくとしている。