イケア・ジャパンは、2021年5月20日から6月20日まで、イケアの家具買取りキャンペーンを実施すると発表した。

また『イケアのサステナビリティレポート 2020(日本語版)』を2021年5月18日よりイケア・ジャパンのホームページで公開するとのことだ。

イケアは、自宅やオフィスで使わなくなったイケアの家具を買い取る「家具買取りサービス」を日本では2017年に開始し、これまで約17,000点の商品を買い取り、次の持ち主にバトンを繋いでいるという。

2020年11月には、世界27か国のイケア店舗にて、「ブラックフライデー」に代わり「バイバッグ(買取り)フライデー」と称した家具買取りキャンペーンを実施。

日本でも「サステナブルウィーク」と 称して2020年11月26日から12月6日に開催し、サステナブルな消費を促進することに貢献したとしている。

今回のキャンペーン期間中に家具買取りサービスを利用すると、入会費・年会費無料のIKEA FamilyメンバーおよびIKEA for Businessメンバーなら、査定額に30%(通常10%)上乗せして買い取るという。

買い取った家具はメンテナンスを施したうえで再販され、第二の人生を歩む。廃棄物をなくし、再利用、改修、再製造、リサイクルをするという循環を作り上げ、気候変動に対して行動を起こしていくとのことだ。

買取りサービスの詳細は、同社ウェブサイトにて記載。

またイケアは、サステナビリティ戦略「ピープル・アンド・プラネット・ポジティブ」を掲げ、2030年までに循環型でクライメート・ポジティブなビジネスを実現することを目指している。

家具買取りサービスや同キャンペーンもその取り組みの一環。

この戦略の進捗状況を報告する『イケアのサステナビリティレポート 2020(日本語版)』を2021年5月18 日にイケア・ジャパンのホームページで公開。レポートでは、Ingkaグループおよびイケア全体のサステナビリティに関する目標とコミットメントを示しているとのことだ。

2020年度のサステナビリティのハイライト(一部抜粋)

  • イケアのバリューチェーンのクライメートフットプリントは、2020年度も引き続き減少し、ビジネス全体で大幅な改善が見られた。
  • イケアは、家具からホームファニッシングアクセサリーまで、9500 点以上におよぶ製品の循環性評価を完了。これは、イケアがサーキュラービジネス(循環型ビジネス)に転換する取り組みにおける大きな一歩であるとのことだ。
  • 2020年8月に発売された(日本では2020年10月発売)HUVUDROLL/フヴドロル プラントボールは、好調なスタートを切った。イケアの定番のミートボールに代わる、肉を使わないプラントボールのクライメートフットプリントは、従来のミートボールの原材料と比べてわずか 4%。味や食感にも妥協せず、手ごろな価格も変わらない。
  • テキスタイル製品に占めるリサイクルポリエステルの割合は、83%に達した(2019年度 の 59%から増加)。イケアは今年度中に、当初の目標の適用範囲を拡大することにしている。
  • 2020年度、Inter IKEA グループは、クライメートポジティブになる取り組みをスピードアップさせるため、2 億ユーロを投資することを発表。

今後もイケアはビジネス全体を通じて、人、社会、地球にポジティブな影響を及ぼすために行動を起こしていくとしている。