好きなアーティストがあなたの目の前に。VR配信プラットフォーム「LiVRation」が提案する新時代の視聴スタイル

NewsAMP NewsAMP 2018.05.14

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現代で音楽を視聴するというと、SpotifyにAmazon Music、Apple MusicやLINE MusicにAWAなど、サブスクリプション型の定額配信サービスが主流になりつつある。また、AIスピーカーの登場によって、その視聴スタイルは多様性を帯びてきている。

それに加え、また一つ新しい音楽の楽しみ方が登場した。株式会社アルファコードはSDMコンソーシアム(SDM)の共同チームとして、ライブの熱気をそのままVR空間に取り込み、様々な角度から観覧し、かつ、音響を自由にカスタマイズして楽しめる遠隔ライブVR配信プラットフォーム「LiVRation(ライブレーション)」を開発。リアルタイムストリーミングに対応したネットワークシステムを構築した。

ライブを様々な角度から観覧でき音響もカスタマイズできる

「LiVRation」は、ライブや演劇、スポーツ観戦を遠隔で楽しめるのはもちろんのこと、様々な角度から観覧し、かつ音響を自由にカスタマイズできるという。

そのため、距離や時間、会場のキャパシティなどによって参加を諦めなければいけなかったファンがそのライブをVR空間において観覧できる。また、2020年の実用化・商用化に向けて開発が進められているネットワーク分野の新技術「第五世代移動通信システム(5G)」と組み合わせることにより、一度の配信で今まででは考えられないほどの人数を動員することが可能となるという。

主な特長は以下の通り。

  • 360°マルチポジションにより、アーティストがすぐ隣でパフォーマンスをしている様子や、天井からの視点など、普段では体験できない映像が楽しめる。
    360°マルチポジションとは、会場を360°囲むように設置されたカメラの視点を選択して見ることができるシステムだ。ユーザーは複数台のカメラを瞬時に移動することができるため、ステージ上や天井からのアングルといった、今までにない視点でライブを楽しむことができるようになる。
  • TwitterなどのSNS情報をリアルタイムで読み込み、VR空間内に表示することができる

また、西日本電信電話株式会社が提供するハイレゾ音源ストリーミング技術により、ライブ会場で聞こえる音を忠実にVR空間内で再現する。

ハイレゾ音源ストリーミング技術とは、NTT研究所の音響ロスレス符号化技術MPEG-4 Audio Lossless(ALS)を用い、NTT研究所が開発したハイレゾ音質によるMPEG-DASH準拠のストリーミング配信を実現する技術なのだそう。

初めてMPEG標準に準拠したまま、ハイレゾ音源をリアルタイム配信できる技術として確立された。

さらに、オブジェクトオーディオ技術により、好きな歌手の歌声や好きな楽器の演奏だけを取り出すことができる。

オブジェクトオーディオ技術とは、音声データに位置情報を追加し、複数音源を再生環境に合わせリアルタイムにレンダリングすることで、臨場感を出す技術である。

映像上の音源の位置から音声が聴こえるようになる。VRでは頭を動かし映像が変わっても、その動きに音声の位置が追従するようになる。

これまでにない新しい音楽ビジネススタイルとは?

このところの音楽の楽しみ方の多様化に伴い、新しいスタイルの音楽ビジネスが続々登場している。たとえば、米国シカゴ出身のラッパー「チャンス・ザ・ラッパー」のビジネススタイルだ。彼の音楽ビジネスの最大の特徴は「音源を売らないミュージシャン」であるということだ。

彼は、2012年に最初のアルバム『10 Day』をリリース。2013年には『Acid Rap』をリリースして大ヒットを記録。2016年作『Coloring Book』では、第59回グラミー賞で最優秀ラップ・アルバム賞を獲得。過去全ての作品が無料ダウンロードか、SoundCloud、Apple Music、Spotifyといった配信サービスへの楽曲提供で、楽曲の有料販売は行っていない。

では、どうやって収益を上げているのか。チャンス・ザ・ラッパーのメインの収入は「ChanceRaps.com」におけるマーチャンダイズ(グッズ)の販売であるとインタビューで明らかにしている。

近年、音源販売による収益が減少している音楽業界においては、ライブの動員や販売されるグッズによる収益の重要性が高まっている。彼の出している結果は、「マーチャンダイズが重要」という見方が間違っていなかったことを証明するものと言えるだろう。

だが、チャンス・ザ・ラッパーの収益源は、グッズ販売に限らない。インディペンデントなアーティストでありながらも、複数の大企業との契約を行っている。

また、世界最大のLCC「サウスウエスト航空」が展開している「Southwest.fm」は、サウスウエスト航空の地元であるアメリカ南西部のアーティストや楽器メーカーなどを含む音楽シーンを取り上げる「Southwest Music Scene」、アーティストがフライト中の機内(3万5千フィートの上空!)でライブする「Live at 35」、アメリカ各地のアーティストを紹介する「Destination: Red Rocks」などの企画の集合体だ。

中でもユニークなのは「Live at 35」である。アーティストはフライト中の機内でのライブのみならず、空港で演奏を行ったり、乗客との記念撮影などのコミュニケーションをしており、その様子は「Southwest.fm」上でもビデオ配信されている。

音楽ファンの不満を解消してくれる新しいサービス

アルファコードが指摘するように、ライブ会場が遠い、チケットが取れない、といった問題でライブを諦めた経験は筆者にもある。その時の残念さといったらなかった。

「LiVRation」は、たとえ疑似的(バーチャル)であるにせよ、そんな音楽ファンの不満を解消してくる新しいサービスと言える。今後は5Gとの組み合わせも視野に入れているということで、その展開に期待したい。

img; PR TIMES , Unsplash

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