「言語と文化の違い」がキーに。職場の外国人社員の70%は社風や文化に順応。
総合転職エージェントのワークポートは、同社を利用した全国の転職希望者226人を対象に、【外国人社員との働き方】に関するアンケート調査を実施、2018年12月11日にその結果を発表した。
それによると、職場にいる外国人社員の70%は社風や文化に順応しているという。
半数近くの日本人社員が外国人社員と働く機会に遭遇
この調査は、同社を利用した全国の転職希望者（20代～40代）226人を対象に行われた。
その結果、まず、20代～40代の男女226人のうち、日系企業に勤めている192人を対象に「職場に外国人社員はいるか」と質問したところ、44.8%の人がいると回答した。既に半数近くの日本人社員が、外国人社員と働く機会に遭遇していることがわかったという。
また、職場に外国人社員がいると回答した86人を対象に「外国人社員は社風や文化に順応していると思うか」と質問をしたところ70.9%が「はい」と回答した。
順応していないと感じる部分については「日本語での意思疎通ができていない」（30代・女性・建築土木）、「社内規定を守れない」（30代・女性・事務アシスタント）といったように、言語と文化の違いが要因となっているという意見が多数挙がったという。
その一方で、外国人社員と働くメリットについて聞いたところ「多言語に対応可能」（20代・男性・接客販売）、「固定概念を打破できる。考え方の見直しができる」（20代・男性・システムエンジニア）といったように言語と文化の違いをポジティブに捉えた意見も挙がった。
同社では、外国人社員と日本人社員がともに働く環境では、「言語と文化の違い」が良くも悪くも大きく作用すると分析している。
外国人受け入れをポジティブに捉えている人が大半
そして、調査対象者226人に「外国人社員の受け入れが拡大することで自身の働き方は変わると思うか」と質問をしたところ、58.0%が「はい」と回答した。
理由については「コミュニケ―ションをとるために英語学習も必要となるだろうから」（30代・男性・クリエイター）といった言語に関することや、「日本人にはないアイデアや文化を受け入れる体制が必要」（30代・女性・営業）、「多角的に物事を考えることが必要なため、マネジメント能力が広がりそう」（20代・女性・営業）など、文化の融合や多様性に適応していく必要性を挙げる人が大半だった。
ほかにも、「暗黙の了解となっている仕事のやり方が変わる」（20代・男性・システムエンジニア）、「ワークライフバランスへの意識に影響を受けそう」（30代・女性・事務）など、社内体制や制度の整備、ルールの明確化に期待を寄せるような意見も散見されたという。
外国人材受け入れ拡大に対して「視野が広がる」「新しい価値観が吸収できる」「人手が増える」などのポジティブに捉えている人が大半で、「仕事がとられそう」「言葉の壁でやり辛くなりそう」などのネガティブな意見を述べた人は2割にも満たない程度となっている。
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