マクドナルド、衛生管理のデジタル化へ 10月1日より全店で順次導入
日本マクドナルドは、利用客に安全で安心な商品を提供するために、毎日店舗で行っている温度計測や衛生管理を、「紙」ベースからより正確で効率的なタブレット端末を使用した「デジタル」での実施に10月1日より順次移行することを発表した。
同社が実施してきた従来のフードセーフティの記録は、すべての項目を人が目視で確認し、手書きで記入していたが、今回さらに食の安全・安心を強化するために、独自に開発した新しいデジタルフードセーフティシステムを導入。
HACCP（国際的な衛生管理手法）の重要管理点に関わる食品の温度計測から、一般衛生管理におよぶ清潔な厨房環境の維持、調理手順、従業員の行動の確認など、多岐に渡るチェックポイントを直感的、かつ簡単に操作できるタブレット端末やBluetooth対応温度計を導入し、効率的かつ正確に実施していくという。
デジタルフードセーフティでは、システムへの登録により、未入力項目やエラー項目があった場合はアラート通知されるので、すぐに入力・修正が可能。
また、入力されたデータは入力端末以外にも、複数店舗を管理するオペレーションコンサルタント等が外部からでも閲覧可能となり、データを事前に確認・分析し、より効果的なアドバイスができるようになるとのことだ。
食品安全に欠かせないビーフパティの内部温度などの重要なデータは、Bluetooth付きのデジタル温度計を導入することで、確実な記録が保持される。
エラーになった時は改善プロセスを誘導することで、全ての時間帯で安定した食品管理が実現。
さらに、入力されたデータは一元集約されるため、過去データと比較した改善プランの策定や、全社データとして全体の把握や長期的な改善プランの策定にも役立つとしている。